2001年 第3回東アジア競技大会 サッカー競技
College Soccer Central


予選リーグ 日本−グアム戦、日本−オーストラリア戦 戦評



予選リーグ 日本−グアム戦 戦評
 
公式記録
試合レポート


グアム戦システム  過密な春季公式戦の日程を消化して、大会前の調整合宿に集合した選手たちは、疲労と怪我を抱え、初日のトレーニングでは6人が別メニューで調整するといったチーム状態であった。大会初戦であるグアム代表との一戦は、準決勝進出のために100パーセント勝たなければならない相手だが、同時にゲームから遠ざかっていた選手のコンディション把握や怪我人の回復状況にも配慮したメンバー構成で試合に臨んだ。
 チーム力で圧倒的優位に立つ日本は、ボランチ堀之内を中心にボールを常に支配し、左右のオープンスペースを有効に使った攻撃から度々グアムゴールへ迫った。
 先制点は前半18分、左MFの羽生が右オープンスペースへ30メートル近い距離を走りこみ、相手DFを完全にかく乱して、ゴール前へクロスボールを送り、これをFW松浦が正面から難なく決めた。この1点で落ち着いた日本は、続く28分、FKからすばやく展開し、ゴール正面から藤田が豪快にミドルシュートを蹴り込み対0とリードして終了した。
 後半も開始3分、FKのこぼれ球をFW関根がゴール右隅へクリーンシュートして決定的な3点目を挙げた。その後も日本チームは攻撃の手を緩めず、PKによる2点を加え、72分には途中出場した酒井の左サイドドリブル突破からのクロスボールに関根が頭できれいに合わせ、6点目をゲットした。結局シュート数30対0の数字が示す通りの圧勝だったが、両サイドからのクロスボールに対するゴール前のツメ方やシュートの正確性などに課題を残す内容であった。

文責・乾 真寛(全日本大学選抜コーチ)

予選リーグ 日本−オーストラリア戦 戦評
 
公式記録
試合レポート


オーストラリア戦・予選システム  今大会オープン参加のオーストラリア代表は、U-17世界大会の準優勝メンバーを中心に長期的に強化され、現在は国内プロリーグ、プレミアリーグ、ブンデスリーガ等のクラブに所属するU-20のプロ選手たちで構成されている。本年6月開催のワールドユース大会への強化として、この東アジア大会へ参加してきており、選手・スタッフのモチベーションも高く、チームとしても洗練されていた。
 3−5−2システムのオーストラリアに対して、日本は4−4−2システムにより、中盤で相手ボールに組織的なプレスを試みるが、オーストラリアは長短織り交ぜた素早い展開でプレスをかわし、左右両サイドを幅広く使った攻撃で対抗してきた。また、日本がボールを保持すると、オーストラリアは自陣深く引いて守備を固めるという、アウェーの戦い方がチーム全体に徹底されていた。日本は両サイドバックからの攻撃で揺さぶりを試みるが、クロスボールやCKをことごとく長身の相手GKにキャッチされ、なかなかシュートに至らない。
 両チーム無得点のままハーフタイムかと思われたロスタイム。日本のプレスがやや中途半端になったスキを突いて、オーストラリアは思い切った押し上げからパスをつなぎ、最後は左からのクロスボールに192センチの長身FW(16)ケネディーが飛び込んで、貴重な先制点を挙げた。
 日本は後半の開始から、FW関根に代えて太田を出場させ反撃に転じた。高い位置からの積極的なプレスでボールを奪い、スピードある攻めでオーストラリアゴールに何度も迫った。後半終了間際には、山根のパスカットから深井へつなぎ、GKと1対1となるビッグチャンスを迎えたが、シュートはわずかにポストの右へ外れ同点機を逸した。
 後半、スタミナの切れたオーストラリアに対して日本は健闘したものの、前半ロスタイムの1点に泣き、予選グループ2位での準決勝進出となった。中盤での戦いにおける数的不利な状況をどのように解決するかが課題として残る試合だった。

文責・乾 真寛(全日本大学選抜コーチ)

決勝トーナメント戦評

College Soccer Central 全国大会・国際試合 第3回東アジア競技大会